概要  ̄ ̄ Cakewalkの DDE機能を利用し、コントロールチェンジ/ピッチベンドを書き出すプ ログラムです。カーブの種類、内容を、グラフィカルにモニタしながら、指定する ことができます。VISION、PERFORMER などのシーケンサが持っている機能ですが、 何故か CakeWalk には無いので、作りました。 Cakewalk側が、 (1) 範囲指定されていれば、指定された範囲に指定された間隔で、 (2) 範囲指定されていなければ、NowTime に一つ、 コントロールチェンジ又はピッチベンドを書き出します。 範囲指定した場合、書き出すデータの Value値を指定したカーブで連続的に変化さ せることが可能で、カーブの内容はリアルタイムにモニタできます。 カーブは、 (1) 中間に屈曲点を持ちカーブの種類が変わる方法(Turn = 1-99) (2) 屈曲点無しのカーブの種類が変わらない方法(Turn = 0) を選択できます。 数値の入力は (1) 0 -127 の値を 5 刻みでワンタッチ入力する(主にコントロールチェンジ用) (2) 現在の値に足し算する(ワンタッチ入力の補正) (3) テンキーを使い電卓方式で入力する(主にピッチベンド用) の三つのモードを切り換えて選べます。 その他に、 (1) バックスペースキーにより、範囲指定された部分の指定されているコントロー ルチェンジ又はピッチベンドをワンタッチで削除 (2) 空白キーで、NowTime 直後の NOTE をワンタッチで範囲指定 することができます。 使い方は、 (1) Cakewalkを立ち上げた後、CAKECONT.EXEを実行 (2) CakewalkをActiveにして、NowTime 又は範囲を指定 (3) CAKECONTをActiveにする(カーソルをCAKECONTの上に持ってくれば AUTO ACTIVATEされます) (4) セレクトボタンでカーブの種類を選択(ラジオボタンでカーブの内容を全て設 するのであれば、省略可能) (5) ラジオボタンでカーブの内容(数値入力する項目)を選択 (6) (適当なモードを選び)、数値を入力 (7) コントロールチェンジ又はピッチベンドを書き出しを実行(Enter) (8) 次の NOTE を指定するのであれば空白キーを押して (3)へ、それ以外なら (2) に戻るか終わり となります。 インストール方法  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ zipファイルを解凍すると以下のファイルが出力されます。 cakecons.exe Windowsで大きいフォントを使っている時の実行用プログラム cakeconl.exe Windowsで大きいフォントを使っている時の実行用プログラム range.cal 空白キーで、NowTime 直後の NOTE をワンタッチで範囲指定する ためのCAL cakecont.txt このファイル ご利用の環境に合わせて cakecons.exe か cakeconl.exe を選択し、CAKECONT.EXE とリネームしてお使い下さい。 range.cal は Cakewalk の CAL 実行用のフォルダー(通常はCakewalkの置いてあ るフォルダー)にコピーして下さい。 起動方法  ̄ ̄ ̄ ̄ Cakewalkを立ち上げた後、CAKECONT.EXEを実行させて下さい。逆の順番で起動する と DDE LINK がとれないのでエラーになります。 Cakewalk側の操作  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・コントロールチェンジ又はピッチベンドを一つだけ書き出したい時 コントロールチェンジ又はピッチベンドを書き出したいところに、NowTime をセッ トして下さい。 ・コントロールチェンジ又はピッチベンドを連続的に指定したカーブで書き出した い時 連続的に書き出したい範囲を範囲指定して下さい。 CAKECONT側の操作で空白キーを押すことにより、NowTime の直後のNOTEをワンタッ チで範囲指定することもできます。 CAKECONT側の操作  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・AUTO ACTIVATE Cakewalkの仕様に倣い、CAKECONTもAUTO ACTIVATEするようにしています。マウスを 振り回して、ACTIVATEさせてください。 ・ダイアグボタン ABOUT 操作便覧 ・セレクトボタン D-K,X-M カーブの種類(ディフォルト値)を指定。ディフォルト値の内容はボタ ンを押して確かめてみて下さい。お気に召さなければ CAKECONT.INI を修正して下 さい。修正の仕方は解読出来ると思いますので、説明しません(無責任だなぁ)。 キーボード D-K,X-Mが対応するセレクトボタンのショートカットとなっています。 ・ラジオボタン(カーブの内容指定、数値入力する項目を選択) Begin 開始時点のコントローチェンジ/ピッチベンドの値 Middle 屈折時点のコントローチェンジ/ピッチベンドの値 End 終了時点のコントローチェンジ/ピッチベンドの値 (CC : 0-127、PB : -8192 − +8191。Turn = 0 の時、Middle は無効) Depth 屈折前のカーブの深度 Secondary depth 屈折後のカーブの深度 Turn 屈折開始タイミング (0 で直線。プラスで凸、マイナスで凹。値が大きくなるほど深度大。Turn = 0 の 時、Secondary depth は無効) Control コントロールチェンジの種類 (0-128。128 はピッチベンド) Randamize ランダマイズ値 (0-20。0 でランダマイズなし) Density コントロールチェンジを挿入するステップ間隔 (0-120。0 指定の場合は CC/PBの変化幅が 1毎に書き込み) 矢印キーでラジオボタンの移動選択を行うこともできます。また、頻繁に使うボタ ンは以下の通り、ショートカットキーが設定されています(101、106などのキーボ ード配列とラジオボタンの並びを一致させています)。 Insert → Begin Home → Middle Page Up → End Delete → Depth End → Secondary depth Page Down → Turn ・数値の入力 ワンタッチ入力、足し算、テンキーの三つのモードを切り換えて選べます。切換は 「,」キーを使い、「,」キーを押すたびに Mode 0 1 2 と切換ります。現在、どの モードかは画面に表示されます。 数値のプラス/マイナスは「+」又は「/」キーをトグルスイッチとして使っていま す。「+」又は「/」キー押すごとに、入力する数値のプラス/マイナスが逆転しま す。 −Mode 0 主にコントロールチェンジの入力用のモードで、0 -127 の値を 5 刻みでワンタッ チ入力することができます。 標準のキーボードの一番上の段(数字キーの並んでいる段)とその下の段を使い、 ワンタッチ対応させています。 上段、1-9 が 10-90、0 が 100、- が 110、^ が 120、\ が 127。 その下、Q-P が 15-105、@ が 115、[ が 125。 0 と 5 がないので、更に下の段の A が 0、S が 5。 −Mode 1 ワンタッチ入力の補正用のモードで、現在の値に数値キーで入力された値(1-9) を足し算(引き算)します。数値キーを続けて押せば、連続して加算されます。 −Mode 2 主にピッチベンドの入力用のモードで、数値キーを使い電卓方式で入力する方法で す。入力された数値は別のラジオボタンに移動するか、実行キーを押すと確定しま す。入力した数値を途中で取り消したい場合は、「.」キーを使って下さい。 ・実行 「enter」キーで実行できます。 ・削除 「back space」キーで範囲内の指定された CC/PB を全て削除します。入力ミスの訂 正などにお使いください。 ・次の NOTE を範囲指定 同じトラックの連続した NOTE に CC/PB を設定する場合、「空白」キーを押すこと により、次の NOTE を範囲指定をワンタッチで行うことができます。 ・終了 「esc」キーで終了できます。 その他  ̄ ̄ ̄ ・処理時間 WinCake の DDE 機能を利用し、CC/PBを出力しているため、処理にかなり時間がか かります。486 機では大きい範囲を指定すると相当待たされます。まあ、しかたが ないと諦め、のんびり(?)操作しましょう。 ・カーブのモニタ お使いのモニタおよびフォントサイズによっては、ダイアローグ内のカーブのモニ タと各種ボタンの間に隙間が空いてしまいます。フォントサイズの計算式がまずい ようなのですが、正解が分かりません(^^;;;。笑って、許してやって下さい。 窪田 洋(TBE00226)