概要  ̄ ̄ WinCake の DDE機能を利用し、パソコン/楽器のキーボードを使い、ステップ入力 するプログラムです。 WinCake のステップ入力機能に対して (1) WinCake 側でスタッフ/ピアノロール画面を出しておけば、リアルタイムに内 容を確認しながらステップ入力できる (2) パソコンのキーボードを鍵盤に見立てて、音譜を入力できる(もちろん楽器の キーボードをから行うこともできます) (3) パソコン又は楽器のキーボードからワンタッチでステップサイズ、デュレーシ ョン、ベロシティの細かい指定ができる (4) WinCake 側をアクティブにすれば、データを再生/編集/加工しながらステッ プ入力できる(オートアクティベート機能を持っているので、マウスをを振り 回すことにより、プログラムを簡単に切り換えることができます) などの特長があります。 なお、パソコンのキーボードの割付は106型の配列を前提として行っています。 また、ステップサイズ、デュレーション、ベロシティなどの指定を楽器のキーボー トを使い、指定する場合はペダルとモジュレーションウィール付きのキーボードが 必要となります。 WinCake のマクロ機能と DDE連携機能を使い、処理を行っているので、WinCake V2.0以降なら、動作すると思います。 WinCake を立ち上げた後、CAKESTEP.EXEを実行させてください。楽器のキーボード を使用する場合は、OPTIONで入力用のドライバを指定してください。操作方法の便 覧を ABOUT画面で見ることができます。 起動方法  ̄ ̄ ̄ ̄ Cakewalkを立ち上げた後、CAKESTEP.EXEを実行させて下さい。逆の順番で起動する と DDE LINK がとれないのでエラーになります。 Cakewalk側の操作  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ステップ入力するトラックと開始位置(NowTime)をセットして下さい。 CAKECONT側の操作  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 【AUTO ACTIVATE】 Cakewalkの仕様に倣い、CAKESTEPもAUTO ACTIVATEするようにしています。マウスを 振り回して、ACTIVATEさせてください。 【ダイアグボタン】 −OPTION 入力用のドライバの指定 初めて使う時、設定して下さい。入力用のドライバ名は CAKESTEP.INI に保存 されます。 −ABOUT 操作便覧 【スイッチ】 基本的な動き方を設定します。それぞれのスイッチをクリックすると状態が反転/ 遷移します。各スイッチの設定値は CAKESTEP.INI に保存され、引き継がれます。 −MODE 入力モードの選択(フルキー、数値) ステップサイズ、デュレーション、ヴェロシティをパソコンのキーボードから 入力する時に、フルキーを使い入力するか、数値入力するかを指定します。 0 フルキー 1 数値 TABキーを使って切り換えることもできます。 −TEMPO テンポの選択(Slow、Fast) フルキー入力でデュレーションを指定する時にデュレーションの変化幅を調整 するため指定します。調整する内容については【デュレーションの入力】の項 を参照して下さい −DYNAMICS ベロシティの変化幅の選択(narrow、medium、wide) フルキー入力でベロシティを指定する時にベロシティの変化幅を調整するため 指定します。調整する内容については【ベロシティの入力】の項を参照して下 さい。 −SORT 音の高さによるソート指定(high、low、none) 楽器のキーボードから和音入力した時、NOTEを表示/出力する順番を指定しま す。指定方法については【ノートの入力】の項を参照して下さい。 【状態表示】 −OCTAVE オクターブシフト値を表示 ノート入力時のオクターブシフトする値を表示します。オクターブシフトは ShiftとCtrlキーで指定します。 −TIMEBASE タイムベース値を表示 CAKESTEP起動時にCakewalkの保持するタイムベースの値を表示します。 CAKESTEP起動後にCakewalk側でタイムベースを変更しても、CAKESTEP側には反 映されません(CAKESTEPを再起動する必要がある)ので、ご注意下さい。 【ラジオボタン】 フルキー又は楽器のキーボードからの入力では入力内容の表示、数値による入力で は入力項目の選択と内容の表示として使います。 −StepSize 次の音との間隔又は休止の長さ 入力方法の詳細については【ステップサイズの入力】を項を参照して下さい。 −Duration 音の長さ 入力方法の詳細については【デュレーションの入力】を項を参照して下さい。 −Velocity 音の強さ 入力方法の詳細については【ヴェロシティの入力】を項を参照して下さい。 【データの入力方法】 ステップ入力するノートの音高(NOTE)、ステップサイズ(STEPSIZE)、音値 (DURATION)、強度(VELOCITY)をパソコン又は楽器のキーボードから指定するこ とができます。 データの入力に使えるキーは次の通りです。 NOTE 楽器キーボード、フルキー STEPSIZE 楽器キーボード、フルキー、数値 DURATION 楽器キーボード、フルキー、数値 VELOCITY 楽器キーボード、フルキー、数値 数値による入力は楽器キーボード又はフルキーでは出来ない値(5連符とか pとpp の中間の値とか)を指定するために用意しました。フルキーと数値の入力はMODEス イッチを使って切り換えることができます。 パソコンのキーボードから入力する場合(フルキー、数値)はCAKESTEPがアクティ ブになっている必要があります。楽器のキーボードはCAKESTEPが立ち上がっていれ ばアクティブでなくても可能です。 従って、楽器のキーボードを使用すれば、Calewalkで編集をしながらステップ入力 することができます。 【ノートの入力】 フルキー又は楽器のキーボードから入力します。 パソコンのキーは106型キーボードの下段の2列を楽器のキーボードに見立てて 使用します(白鍵 VBNM,./¥、黒鍵 GH KL;)。 楽器のキーボードを使う場合はペダルオフの状態で入力して下さい。 ・ノートの値 MIDIキーボード使用時 実音 + オクターブシフト値 パソコンのキー使用時 C5〜C6 + オクターブシフト値 オクターブシフトについては次項参照 ・オクターブシフト Shift オクターブアップ Ctrl オクターブダウン 現在のオクターブシフト値は状態表示 OCTAVE に表示されます。 ・パソコンのキーとノートの値の対応 G H K L ; C#5 D#5 F#5 G#5 A#5 V B N M , . / ¥ C5 D5 E5 F5 G5 A5 B5 C6 ・ソート指定 和音を入力した時、音の順番をどのように表示/出力するか指定します。 None ソートしない(入力順に表示/出力) High 高音順にソート/表示/出力 Low 低音順にソート/表示/出力 ・入力したノートの取消 パソコンのキーボード Delete又はBackSpace 楽器のキーボード ペダルオンでF#(オクターブはどの位置でも可) ・休止(ステップ数進む) 休止符の入力に使用します。 パソコンのキーボード Enter 楽器のキーボード ペダルオンでB(オクターブはどの位置でも可) ・戻る(ステップ数戻る) パソコンのキーボードで和音を入力するのに使用するため、でっちあげた機 能です。 パソコンのキーボード Space 楽器のキーボード ペダルオンでA#(オクターブはどの位置でも可) 【ステップサイズの入力】 フルキー、数値又は楽器のキーボードから入力します。 フルキーでは106型キーボードの右側3列、数値キーの下3段の9個のキー(Q WE ASD ZXC)を使用します。 楽器のキーボードを使う場合はペダルオフの状態で入力して下さい。 ・ステップサイズの値 −数値入力 入力された数値 −フルキー入力 Q W E 付点 3連 + A S D 1/8 1/16 1/32 Z X C 1 1/2 1/4 + (E)は次に入力されるステップを足し算します。 例えば X E A で 5/8 , X Q E A で 7/8 となります。 −楽器キーボード ペダルオンの状態でステップサイズ入力となります。 C 1 D 1/2 E 1/4 F 1/8 G 1/16 A 1/32 C# 付点 D# 3連 音の高さ(オクターブ)はどの位置でもかまいません。 C−Hの音を連続して(和音又はスラーで)弾くと、入力されたステップを 足し合わせた値となります。 【デュレーション入力】 フルキー、数値又は楽器のキーボードから入力します。 フルキーでは106型キーボードの数字キーと−を使用します。 楽器のキーボードを使う場合はペダルオンの状態でモジュレションウィールを動か し、入力します。 ・デュレーションの値 −数値入力 入力された数値 −フルキー入力時のキーと値の対応 Fast Slow 9 +3 8 +1 7 -1 6 96%/-4 98%/-2 5 92%/-8 96%/-4 4 88%/-12 94%/-6 3 60% 2 40% 1 20% 0 90% − 80% / はステップ数の大きくなる値をとる ステップ数はタイムベース 120 の時の値 −楽器のキーボード ペダルオンの状態で入力されたモジュレーションの値をパーセントに見立て てデュレーションに変換します。 ・インスタント+− カーソルキーを使ってインスタントにモジュレーション値をプラスマイナスで きます。 現在の値を+5 → 現在の値を−5 ← 【ベロシティ入力】 フルキー、数値又は楽器のキーボードから入力します。 フルキーでは106型キーボードの数字キーの下の段のRTYUIOP@を使用し ます。 楽器のキーボードを使う場合はペダルオフの状態でモジュレションウィールを動か し、入力します。 ・デュレーションの値 −テンキー入力 入力された数値 −フルキー入力時のキーと値の対応 narrow medium wide R ppp( 42 28 14) T pp ( 54 42 30) Y p ( 66 56 46) U mp ( 78 70 62) I mf ( 90 84 78) O f ( 102 98 94) P ff ( 114 112 110) @ fff( 126 126 126) −楽器のキーボード ペダルオフの状態で入力されたモジュレーションの値をそのままヴェロシテ ィ値に見立てて変換します。 ・インスタント+− カーソルキーを使ってインスタントにモジュレーション値をプラスマイナスで きます。 現在の値を+5 ↑ 現在の値を−5 ↓ 【その他のキー】 Tab フルキー入力と数値入力の切替え PageUp ラジオボタンの移動(上に) PageDown ラジオボタンの移動(下に) Esc 終了 【キーボードレイアウト】 ESC PageUp  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ end R.B.up PageDown  ̄ ̄ ̄ ̄ R.B.down 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 − BS  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ 20% 40% 60% -12 -8 -4 -1 +1 +3 90% 80% delete TAB Q W E R T Y U I O P @ Enter  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ Num . tri + ppp pp p mp mf f ff fff for A S D G H K L ;  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ 1/8 1/16 1/32 C#5 D#5 F#5 G#5 A#5 Z X C V B N M , . / ¥  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ 1 1/2 1/4 C5 D5 E5 F5 G5 A5 B5 C6 Shift Space ↑  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ OctUp back Vel+5 Ctrl ← →  ̄ ̄ OctDown dur-5 dur+5 ↓ Vel-5 その他  ̄ ̄ ̄ ・処理時間 WINDOWSのDDE機能を利用し、NOTEを出力しているため、処理にかなり時間がかかり ます。あまり速い速度でキーを押すと DDEエラーが発生することがあります。ステ ップ入力なのだから、のんびり(?)操作しましょう(^^;;;。 窪田 洋(TBE00226)